お酒の飲み方&四季の酒

夏越しの酒 Nagoshi no Sake

夏越とは悪霊や邪神をなごめるという言葉に由来しています。一般的には「夏越の祓」として知られ、毎年6月の晦日には神社で参詣人に茅というイネ科の植物で作った輪をくぐらせ、邪神をはらう神事が行われていました。
一方、人々の間ではこの日は「夏越の節句」。山々から水神の河童が下りてくると言い伝えられ、馬、牛を洗い人々は沐浴で身を浄めて、梅雨の悪霊をはらう、禊の酒である夏越の酒を飲んだといわれています。

鰻酒 Unagi Sake

土曜の丑の日と言えば、鰻。鰻酒とは蒲焼きを温めたドンブリなどにとり、熱燗を注ぎ5分くらいしてから飲むお酒です。本醸造「匠」の燗酒にのかば焼きを浸したもので江戸時代に、暑さを乗り切るために飲み始められました。 もちろん最後には鰻も食べるため、夏場にむけスタミナがつくお酒です。

除夜の酒 New Year’s Eve Sake

除夜の鐘を聞きながら、1年を振り返るとともに、新年の誓いを新たにする「1年のしめのお酒」です

菖蒲湯 New Year’s Eve Sake

5月5日の「端午の節句」。「菖蒲湯」はご存知の通りですが、「菖蒲酒」はいかがでしょうか。お酒の中に菖蒲の茎を浸して味わうもので、これを飲むと邪気払いになるといわれています。

熱燗 Hot Sake

40~60℃に温めることを燗と言います。50℃前後を熱燗、40℃前後をぬる燗と言い、その中間の45℃前後を適燗(または上燗)としています。これらを燗酒といいます。
気温や身体の状態に合わせて、自分がおいしいと感じる温度にして飲むのがベストです。

みぞれ酒 Sleet liquor

日本酒を凍らせたものです。家庭用の冷蔵庫で、簡単に作れます。グラスに日本酒を注ぎ、ラップをして冷凍します。時々かき混ぜて、4~5時間すれば、シャーベット状に凍ります。そのまま溶けてくるのを飲むか、スプーンですくって食べます。ライムを浮かせたり、桜桃やオリーブの実を沈めたり、蜂蜜やガムシロップを入れて、デザートとしても楽しめます。

サムライロック Samurai Rock

オンザロックは、レモンを浮かせたりする事で知られていますが、サムライ・ロックは、ライムを絞ったものを使います。日本酒は一般に酸味が 不足していると言われるため、柑橘類の酸で補う事があります。柑橘類の中でもライムはとりわけ日本酒に合います。ライムという語句の響きから、誰が言い始めたのか、「サムライロック」と言う名前になったようです。